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【2022年12月】配当利回りランキングに新規登場した高配当株を徹底分析&注目銘柄紹介! 〜優良な割安株を求めて〜

こんにちはまりもです。

 

本記事では、2022年12月末時点のY!ファイナンス高配当利回りランキングから、新たに高配当株(配当利回り税引前:3.75%以上)の仲間入りを果たした銘柄について紹介しています。

 

さらに、新たに高配当株となった銘柄の中から、私が気になった企業を深堀りしてご紹介していますので、

 

高配当株のポートフォリオを自作してるけど、なかなかいい高配当株が見つからないな〜。
分散を効かせて、暴落にも耐えれる強固なポートフォリオを作るのに、新しい高配当株を探しています!
企業を分析するとき、他の人はどんなことを確認しているのか参考にしたい!

 

そんな方へ役立つ記事となっています。

 

ただし、本記事ではわたし個人の意見や予想が盛りだくさんとなっていますので、最終的な投資の判断は自己責任でお願いします。

 

それでは、一緒に優良で割安な高配当株を探していきましょう!

 

本記事における高配当株の選定基準

  • 対象市場 : 東証プライム・東証スタンダード・東証グローバル
  • 対象基準 : 税引き前3.75%以上(税引き後3%)
  • 抽出時期 : 2022年12月30日

全体指標

2022年12月の全体指標

  • 日経平均株価:26094.50円(前月比 -1874.49円)
  • 日経平均PER:12.15倍
  • 日経平均PBR:1.10倍
  • TOPIX:1985.57円(前月比-93.86円)
  • 円/ドル:1$=131.03円

配当利回りランキングに新規登場した高配当株銘柄【東証プライム市場】

東証プライム市場で、配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数は459社(前月比 +40社)です。

 

先月から+40社と大きく増加しました。

 

12月は12月19、20日に行われた金融政策決定会合で、日銀が大規模緩和を修正することが決定。

 

世間からはこれが実質利上げと取られ、景気後退懸念から株価が大きく下落したことが要因です。

 

そんな中、今月新規登場した高配当株銘柄は次のとおりです。

 

新規登場銘柄

  • 【5461】中部鋼鈑(株) 配当利回り4.75%
  • 【7856】萩原工業(株) 配当利回り4.22%
  • 【6962】(株)大真空 配当利回り4.02%
  • 【6798】SMK(株) 配当利回り3.93%
  • 【2294】(株)柿安本店 配当利回り3.83%
  • 【6103】オークマ(株) 配当利回り3.87%
  • 【5932】三協立山(株) 配当利回り3.87%
  • 【5991】ニッパツ 配当利回り3.86%
  • 【2445】(株)タカミヤ 配当利回り3.76%
  • 【4028】石原産業(株) 配当利回り3.76%
  • 【6282】オイレス工業(株) 配当利回り3.76%
  • 【1945】(株)東京エネシス 配当利回り3.75%

 

ざっと各社の近況や過去の業績から、投資判定をするとこんな感じです。

 

企業名 判定結果 判定理由
中部鋼鈑(株) × 営業CF赤字(2022年度)
萩原工業(株) ※詳細は後述。
(株)大真空 × 過去10年で4回の減配あり。
SMK(株) × 過去10年で4回の減配あり。
(株)柿安本店 ※詳細は後述。
オークマ(株) × 80周年記念配+5円含む。(通常利回り3.47%)
三協立山(株) × 自己資本比率40%以下
ニッパツ 期末配当未定。
(株)タカミヤ × 営業CFが過去度々赤字。
石原産業(株) × EPSが不安定。
オイレス工業(株) 2021年度減配。
(株)東京エネシス × 営業CFが過去度々赤字。

 

上記の中で、少し気になった銘柄は萩原工業(株)(株)柿安本店の2社でした。

 

pickup!高配当株銘柄【東証プライム市場】

では、気になった萩原工業(株)(株)柿安本店を深堀していきたいと思います。

 

【7856】萩原工業(株)(その他製品) 配当利回り4.22%

まずは配当利回り4.22%、萩原工業(株)について詳しくみていきます。

企業情報

特色 樹脂繊維製品のほか機械部門も持ち原糸からの一貫生産に強み。インドネシア、中国でも生産
連結事業 合成樹脂加工製品81(7)、機械製品19(13)【海外】24(2021.10)
設立年月日 1962年11月29日
上場年月日 2000年6月1日
従業員数(連結) 1,380人
時価総額
174億円

過去10年の業績確認

確認項目 実績 判定 判定基準
売上 217億(13年)→300億(22年) ○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
EPS 100.51(13年)→65.86(22年)
※過去平均113.67円
× ○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
ROE 3.64%〜10.34%
※過去平均8.23%
○:8%以上
△:5〜8%
×:5%以下
自己資本比率 65.9%〜73.2%
※過去平均69.5%
○:80%以上
△:40〜80%
×:40%以下
営業CF 11.5億円〜39.0億円 ○:赤字なし
×:赤字あり
配当推移 20円(13年)→36円(22年)
※2013年以降減配なし
○:減配なし
△:減配1回
×:減配2回以上
配当性向 40%以上 ○:30〜60%
△:60〜80%
×:80%以上

 

自己資本比率に関しては△ですが、投資不適格と判断するほど悪い数字ではなく、許容範囲内かと思います。

 

EPSは2022年度は過去最低の65.86円となりましたが、2023年度は一転し過去最高の193.25円となる予定です。

 

上記より、過去10年の会社業績と財務状況は概ね問題なしと判断しました。

 

今期の業績予想

売上高 310億円(前期比+10億円)
EPS 193.25円(前期比+127.39円)
ROE 10.41%(前期比+6.77%)
配当金 50円(前期比+14円)
配当性向 25.8%

 

今期のEPSは前年比+127.39円と大幅増で過去最高となる予想です。

 

さらに、12月12日に発表された2025年までの新中期経営計画で50円への増配を発表。

 

増配したことにより、配当利回りが大幅UP。高配当株の仲間入りをしました。

 

ただし、年間配当金50円はあくまで中期経営計画の目標であり確定ではありません。

 

目標が発表されたばかりの段階で、配当金UPに釣られて飛びつくのは、少々危険な気もします。

 

ちなみに前回の中期経営計画は大幅な未達に終わっています。

 

現状の株価について

現状の株価は次のとおりです。(2022年12月30日時点)

 

現状の株価

  • 株価:1,196円
  • PER(予):6.18倍
  • PBR  :0.64倍

 

萩原工業(株)の過去5年のPERレンジは8.83〜23.37倍PBR レンジは0.55〜1.44倍となっています。

 

12月12日の新中期経営計画の発表を受けて、株価が大幅にUPしてしまいましたが、過去のPER・PBRからすると、まだまだ割安の状況といえます。

 

結論:投資見送り

結論、萩原工業(株)の株購入については今回は見送りに決定しました。

理由は次のとおりです。

  • 新中期経営計画により増配が発表されたが、達成できるかは、計画が発表されたばかりで不透明のため。(ちなみに前回の中期経営計画は未達)

 

萩原工業(株)は10月決算のため、今期始まったばかりの企業です。

 

さらに先ほども述べましたが、今回発表された増配を鵜呑みにして、今すぐ飛びつくには危険な感じがします。

 

今期の第1四半期、第2四半期の業績を確認するなど、様子を見ていきたいです。

 

[2294](株)柿安本店(食料品) 配当利回り3.83%

続いて、配当利回り3.83%、(株)柿安本店について詳しくみていきます。

企業情報

特色 精肉店の老舗。百貨店に精肉、総菜店を展開。松阪牛販売に強み。外食事業も。和菓子を育成中
連結事業 精肉42(9)、惣菜31(11)、和菓子17(11)、レストラン5(-13)、食品5(10)(2022.2)
設立年月日 1968年11月19日
上場年月日 1997年6月18日
従業員数(連結) 885人
時価総額
256億円

過去10年(2013〜2022年)の業績確認

確認項目 実績 判定 判定基準
売上 427億(13年)→380億(22年) × ○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
EPS 105.17(13年)→162.78(22年)
※過去平均118.9円
○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
ROE 9.97%〜10.76%
※過去平均9.3%
○:8%以上
△:5〜8%
×:5%以下
自己資本比率 71.7%〜79.2%
※過去平均74.9%
○:80%以上
△:40〜80%
×:40%以下
営業CF 11.5億円〜37.4億円 ○:赤字なし
×:赤字あり
配当推移 35円(13年)→80円(22年)
※2010年以降減配なし
○:減配なし
△:減配1回
×:減配2回以上
配当性向 33.3%〜298%
※過去平均67.87%
○:30〜60%
△:60〜80%
×:80%以上

 

売上に関しては、ここ2年コロナ禍の影響により落ち込みましたが、今期はコロナ前の水準にまで戻る見込みです。

 

2010年以降、減配は無く、業績が大きく落ち込んだ2021年度も、配当性向298%となりましたが、減配せずに持ち堪えてくれたところに好感が持てます。

 

それ以外の年は配当性向30〜60%と、無理をして配当金を出しているという感じはありません。

 

今期の業績予想

売上高 431億円(前期比+51億円)
EPS 200.49円(前期比+37.71円)
ROE 13.45%(前期比+2.69%)
配当金 80円(前期比±0円)
配当性向 39.9%

 

会社は過去最高益を予想しています。

 

ただし、原材料費や物流費の高騰による影響は今後も不透明で、配当は据え置きとなっています。

 

現状の株価について

現状の株価は次のとおりです。(2022年11月30日時点)

 

現状の株価

  • 株価:2,083円
  • PER(予):9.62倍
  • PBR  :1.38倍

 

(株)柿安本店の過去5年のPERレンジは12.1〜113.65倍PBR レンジは1.34〜2.63倍となっています。

 

株式優待がなくなったこともあり、株価は年初からジリジリと下げ、12月26日には年初来安値を更新。

 

過去のPERとPBRの推移からも、現在の株価は割安と言えそうです。

 

結論:投資検討中

(株)柿安本店は今すぐというわけではありませんが、購入に向けて前向きに検討中です。

理由は次のとおりです。

  • 今月発表の第3四半期の決算発表を確認したい。
  • JT以外の食品セクターの一角としてポートフォリオに加えたい。

配当利回りランキングに新規登場新規登場した高配当株銘柄【東証スタンダード市場】

東証スタンダード市場で配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数は239社(前月比 +7社)です。

 

東証プライム市場と同様に、こちらも株価下落により、高配当の企業は前月より増加しました。

 

そんな中、今月新規登場した高配当株銘柄は次のとおりです。

 

新規登場銘柄

  • 【8996】(株)ハウスフリーダム 配当利回り5.80%
  • 【9872】北恵(株) 配当利回り4.63%
  • 【9632】スバル興業(株) 配当利回り4.02%
  • 【2415】ヒューマンホールディングス(株) 配当利回り3.89%
  • 【4238】ミライアル(株) 配当利回り3.85%
  • 【4494】バリオセキュア(株) 配当利回り3.82%
  • 【5363】(株)TYK 配当利回り3.79%

 

ざっと各社の近況や過去の業績から、投資判定をするとこんな感じです。

 

企業名 判定結果 判定理由
(株)ハウスフリーダム × 営業CFが過去度々赤字。
北恵(株) × 営業CFが過去度々赤字。
スバル興業(株) ※詳細は後述
ヒューマンホールディングス(株) × 過去10年で3度減配あり
ミライアル(株) × 過去10年で3度減配あり
バリオセキュア(株) × 上場10年未満(2020年上場)
(株)TYK 過去10年で1度減配あり

 

気になった銘柄はスバル興業(株)の1社でした。

【東証スタンダード】pickup高配当株銘柄

それでは、スバル興業について深堀していきたいと思います。

 

[9632]スバル興業(株) (サービス業) 配当利回り4.02%

まずは配当利回り4.02%、スバル興業株)について詳しくみていきます。

企業情報

特色 東宝系。道路メンテナンスが主力で公共事業依存度が高い。飲食店、マリーナ、不動産賃貸も併営
連結事業 道路関連90(17)、レジャー7(3)、不動産3(57)(2022.1)
設立年月日 1946年2月9日
上場年月日 1949年5月
従業員数(連結) 661人
時価総額
246億円

過去10年の業績確認

確認項目 実績 判定 判定基準
売上 177億円(13年)→290億円(22年) ○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
EPS 137.51円(13年)→1166.64円(22年)
※過去平均677.17円
○:増加中傾向
△:横ばい
×:減少傾向
ROE 2.35%〜12.8%
※過去平均7.88%
○:8%以上
△:8〜10%
×:5%以下
自己資本比率 80.1%〜83.8%
※過去平均82.0%
○:80%以上
△:40〜80%
×:40%以下
営業CF 1.48億円〜35.4億円 ○:赤字なし
×:赤字あり
配当推移 75円(13年)→380円(22年)
※2011年以降減配なし
○:減配なし
△:減配1回
×:減配2回以上
配当性向 20%〜30% ○:30〜60%
△:60〜80%
×:80%以上

 

ROEは△ですが、過去5年に絞れば10.32%と10%を超えており、全く問題ない水準かと思います。

 

配当も順調に伸びており、今期も増配を発表しています。(360円→380円)

 

今期の業績予想

売上高 278億円(前期比−12億円)
EPS 1184.07円(前期比+17.43円)
ROE 10.37%(前期比−0.12%)
配当金 380円(前期比+20円)
配当性向 32.0%

 

当期の業績が、道路関連事業が順調に推移していることにより、12月8日に増配が発表されました。

 

現状の株価について

現状の株価は次のとおりです。(2022年11月30日時点)

現状の株価

  • 株価:9,450円
  • PER(予):7.98倍
  • PBR  :0.84倍

 

アジア航測(株)の過去5年のPERレンジは4.23〜10.52倍、PBR レンジは0.53〜1.17倍です。

 

増配が発表されてから株価が400円以上値上がりし、割安感は若干薄れていますが、まだまだ安値圏だと思います。

 

結論:投資検討中

結論、スバル興業(株)の株購入については今回は見送りに決定しました。

理由は次のとおりです。

  • 株価が9,450円と高くて手が出しづらい…。
  • 配当金に含まれる特別配当120円が今後どうなるか気になる。

 

過去の水準からすると割高では無いのですが、1株買うのに9,450円は高い…。

 

単元化するのに100万円ほど必要とします。

 

どうしても欲しいという株では無いので、今回は見送りとしました。

 

配当利回りランキングに新規登場新規登場した高配当株銘柄【東証グローバル市場】

東証グローバル市場で配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数は4社(前月比 +2社)ありました。

 

今月、新規登場した銘柄は次の2社です。

 

新規登場銘柄

  • 【7671】(株)AmidAホールディングス 配当利回り4.21%
  • 【2987】(株)タスキ 配当利回り3.82%

pickup!高配当株銘柄【東証グローバル市場】

ざっと各社の近況や過去の業績から、投資判定をするとこんな感じです。

 

企業名 判定結果 判定理由
(株)AmidAホールディングス × 上場10年未満(2018年上場)
(株)タスキ × 営業CF赤字あり

 

2社とも残念ながら投資対象とはなりませんでした。

 

本記事のまとめ:2022年12月の注目銘柄

2022年12月に登場した高配当銘柄の中で気になったのは、次の3社です。

2022年11月の注目銘柄

  • 【7856】萩原工業(株) 配当利回り4.22%
  • 【2294】(株)柿安本店 配当利回り3.83%
  • 【9632】スバル興業(株) 配当利回り4.02%

 

中でも気になったのは、【2294】(株)柿安本店で、もう少し詳しく調べて、今後の様子を見てみたいと思います。

 

新規購入した際は、当記事もしくは別記事にて報告する予定です。

 

今回も、長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

来月も引き続き、新規登場銘柄を紹介していきますので、よろしくお願いします。

 

それでは、さようなら〜。

 

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